「iDeCoを始めたいけど、SBI証券・楽天証券・マネックス証券のどれにすればいいかわからない」——そう迷っている方は多いはずです。3社とも運営管理手数料は無料で、手数料だけでは差がつきません。では何で選ぶのか?答えは「商品ラインナップ」「使いやすさ」「自分の投資スタイル」の3点です。
この記事では2026年最新情報をもとに、SBI証券・楽天証券・マネックス証券のiDeCo口座を手数料・商品数・おすすめ銘柄・使いやすさで徹底比較します。「どこが自分に合っているか」が最後まで読めばはっきりわかります。
この記事でわかること
- SBI証券・楽天証券・マネックス証券の手数料・商品数の比較
- 各社のおすすめ銘柄と信託報酬の最安水準
- どのタイプの人がどの証券会社を選ぶべきか
- 3社共通の国民年金基金連合会手数料の内訳
- iDeCo口座の移換(乗り換え)に関する注意点
まず確認:iDeCo口座選びで見るべき3つのポイント
iDeCo口座を選ぶ際に重要な点は以下の3つです。「とりあえず有名な会社で」と決めると、長期間損をし続ける可能性があります。
- 運営管理手数料(証券会社への支払い): 各社の差が最も大きく、無料か有料かで長期間に数万円〜数十万円の差が出る
- 商品ラインナップ(投資信託の種類と信託報酬): 低コストファンドが揃っているかが長期リターンの差を生む
- 使いやすさ(アプリ・Web・サポート): 長期運用には管理のしやすさも重要
【3社比較】基本スペック早見表(2026年最新)
| 比較項目 | SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 |
|---|---|---|---|
| 運営管理手数料 | 0円(永年無料) | 0円(永年無料) | 0円(永年無料) |
| 取扱商品数 | 約38本 | 約39本 | 約27本 |
| 最安信託報酬 | 年率0.05775% | 年率0.0561% | 年率0.05775% |
| 最大の強み | 加入者数No.1・品揃えNo.1 | 楽天プラス最安水準・楽天経済圏連携 | NASDAQ100・ロボアドバイザー診断 |
| おすすめタイプ | 迷ったらここ・オールラウンド | 楽天ユーザー・ポイ活派 | 米国成長株に集中したい人 |
なお、国民年金基金連合会手数料(月105円)+信託銀行手数料(月66円)=月171円は3社共通でかかります(証券会社の運営管理手数料とは別)。加入初月のみ別途2,829円の加入手数料もかかります。
SBI証券のiDeCo詳細解説
基本スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営管理手数料 | 0円(永年無料) |
| 取扱商品数 | 約38本(セレクトプラン) |
| 加入者数 | 業界No.1(個人型確定拠出年金) |
| プラン | セレクトプラン(旧オリジナルプランは原則新規受付停止) |
おすすめ商品と信託報酬
| 商品名 | 信託報酬(年率) | 特徴 |
|---|---|---|
| eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 0.05775% | 全世界約3,000銘柄に1本で分散。最も人気の定番 |
| eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.09372% | 米国代表500社に集中投資。長期リターン実績豊富 |
| SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 0.0938% | バンガード社ETF(VOO)への投資。eMAXIS Slimと同水準 |
| eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 0.09889% | 日本を除く先進国株式に幅広く分散 |
| 三菱UFJ DC国内債券インデックスファンド | 0.132% | 国内債券。バランス調整・元本保全寄りのポートフォリオに |
SBI証券のメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 加入者数No.1の安心感・サポートの充実 | 商品数が多くて選びすぎると逆に迷う |
| eMAXIS Slimシリーズが8本と最多取扱い | 楽天プラスと比べると最安信託報酬でやや劣る商品も |
| NISA口座と同じIDで資産を一元管理できる | iDeCo専用アプリは楽天ほど使いやすくない |
| 2026年12月の改正に向け商品ラインナップを見直し予定 | — |
SBI証券は「どれを選んでも間違いがない、業界標準の安心感」が最大の強みです。NISA口座をすでにSBI証券で持っている方はそのままiDeCoも開設するのが一番スムーズです。
楽天証券のiDeCo詳細解説
基本スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営管理手数料 | 0円(永年無料) |
| 取扱商品数 | 約39本(2026年5月時点) |
| 管理アプリ | iGrow(専用スマホアプリ) |
| 連携サービス | 楽天銀行・楽天カード・楽天市場との一体管理 |
おすすめ商品と信託報酬
| 商品名 | 信託報酬(年率) | 特徴 |
|---|---|---|
| 楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド | 0.0561% | 3社中最安水準。全世界約2,900銘柄に分散 |
| 楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド | 0.077% | 米国S&P500に連動。低コストで安定した人気 |
| 楽天・プラス・NASDAQ-100インデックス・ファンド | 0.198% | 2025年5月追加。NASDAQ100に低コストで投資可能 |
| eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 0.05775% | オルカンの定番。楽天・プラスとほぼ同水準 |
楽天証券のメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 楽天・プラスシリーズが業界最低水準の信託報酬(0.0561%) | 楽天経済圏を使わない人にはメリットが薄い |
| iGrowアプリで運用状況を直感的に管理できる | SBIに比べると商品数がやや少ない |
| 楽天銀行と連携して総合資産をまとめて確認 | — |
| NASDAQ-100ファンドを2025年5月から追加 | — |
楽天証券の最大の差別化ポイントは「楽天・プラス・オールカントリー(信託報酬0.0561%)」です。3社の中で全世界株式の信託報酬が最安水準であり、長期運用でのコスト優位性があります。楽天銀行・楽天カードをすでに活用している方や「資産をまとめて管理したい」方に最適です。
マネックス証券のiDeCo詳細解説
基本スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営管理手数料 | 0円(永年無料) |
| 取扱商品数 | 約27本(厳選ラインナップ) |
| 独自ツール | iDeCoポートフォリオ診断(ロボアドバイザー) |
| 最大の特徴 | iFreeNEXT NASDAQ100インデックスの取り扱い |
おすすめ商品と信託報酬
| 商品名 | 信託報酬(年率) | 特徴 |
|---|---|---|
| eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 0.05775% | 全世界分散の定番。低コストの王道 |
| eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.09372% | 米国集中の定番。マネックスでも選択可能 |
| iFreeNEXT NASDAQ100インデックス | 0.495% | Apple・Microsoft・Google等テック上位100社。高リターン狙いの積極投資向け |
| eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 0.143% | 株式・債券・REIT等8資産に均等分散。バランス重視の安定型 |
マネックス証券のメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| iFreeNEXT NASDAQ100をiDeCoで選べる(SBI・楽天は取り扱いなし) | 商品数が27本と3社で最少 |
| iDeCoポートフォリオ診断で最適な配分を自動提案 | NASDAQ100は信託報酬0.495%とコストが高め |
| eMAXIS Slimシリーズも充実しており基本商品は揃っている | 楽天・プラスのような独自最安ファンドはない |
マネックス証券の差別化商品が「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス(信託報酬0.495%)」です。Apple・Microsoft・Amazon・Google(Alphabet)・Metaなど米国テクノロジー企業トップ100社に集中投資できます。なお楽天証券も「楽天・プラス・NASDAQ-100インデックス・ファンド(0.198%)」を2025年5月から取り扱っており、NASDAQ100コスト比較では楽天(0.198%)がマネックス(0.495%)より有利です。iFreeNEXTブランドに特定のこだわりがなければ、NASDAQ100を積み立てる目的では楽天証券のほうがコスト面でおすすめです。マネックス証券の差別化ポイントは「iDeCoポートフォリオ診断」による自動提案と、厳選されたラインナップで迷いにくい商品構成にあります。
タイプ別おすすめ証券会社ガイド
| あなたのタイプ | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| とにかく迷いたくない・初心者 | SBI証券 | 加入者No.1の安心感・選べる商品が多くオルカン1本でOK |
| 楽天銀行・楽天カードをすでに使っている | 楽天証券 | 口座連携で一元管理・楽天プラスが最安水準 |
| 信託報酬を1円でも安くしたい・全世界株式重視 | 楽天証券 | 楽天・プラス・オールカントリーが0.0561%で最安水準 |
| NASDAQ100にコスト最安で積み立てたい | 楽天証券 | 楽天・プラス・NASDAQ-100(0.198%)がiFreeNEXT(0.495%)より安い |
| ポートフォリオ診断を使いたい・商品を絞りたい | マネックス証券 | iDeCoポートフォリオ診断で最適配分を自動提案。商品27本に絞られて選びやすい |
| 「何に投資すればいい?」と迷う初心者 | マネックス証券 | iDeCoポートフォリオ診断で最適な商品・配分を自動提案 |
| NISAをSBIで運用中、iDeCoも同じ口座にまとめたい | SBI証券 | NISA・iDeCo・通常口座を同一IDで管理可能 |
知っておくべき注意点
iDeCo口座は原則1つしか開設できない
iDeCoは1人1口座のみ開設できます。SBIと楽天の両方に口座を持つことはできません。一度開設した口座を別の金融機関に移換(乗り換え)することは可能ですが、移換手続きには約3〜4ヶ月かかり、その間は積立が停止されます。最初から慎重に選びましょう。
信託報酬は「長期になるほど差が大きくなる」
信託報酬は年率で表示されますが、長期複利運用では小さな差が大きく積み重なります。年率0.1%の差が30年間で資産100万円あたり約3万円の差を生みます。「どうせ少額の差」と侮らずに、できるだけ低コストのファンドを選ぶことが重要です。
2026年12月の掛け金上限引き上げに備えた商品見直し
2026年12月の制度改正(2027年1月引落分から)で企業年金なし会社員の掛け金上限が月2.3万円→6.2万円に引き上げられます。SBI証券はこの改正に向けてセレクトプランの商品ラインナップを見直し中であり、楽天証券も2025年5月にNASDAQ100ファンドを追加するなど各社対応を進めています。口座を開設する際は最新の商品ラインナップを各社公式サイトで確認することをおすすめします。iDeCo制度の詳細は「iDeCo始め方・手順完全解説」も参考にしてください。
よくある疑問 Q&A
Q1. 3社の中で「最も得」なのはどこ?
A. 「最も得」は使い方によって異なります。信託報酬の最安水準という意味では楽天証券(楽天・プラス・オルカン0.0561%)がわずかに有利です。ただし差は0.002%以下で、30年運用でも数千円程度の差です。それより「運用を続けられるか」「管理のしやすさ」を重視して選ぶほうが実質的な差は大きくなります。
Q2. NISA口座と同じ証券会社にしたほうがいい?
A. 管理のしやすさという点では同じ会社にまとめるのが便利です。ただしiDeCoとNISAは制度上まったく別の口座のため、異なる会社で持つことも可能です。楽天でNISAを持っていてもSBIでiDeCoを開設する方もいます。重要なのは自分が続けられる環境を整えることです。
Q3. 後で証券会社を変更できる?
A. 「移換」という手続きで変更可能ですが、手続きに約3〜4ヶ月かかり、その間は積立がストップします。また移換時に手数料(移換元・先各社の規定による)がかかる場合があります。最初から慎重に選択することをおすすめします。
Q4. マネックスのNASDAQ100はiDeCoで積み立てるべき?
A. iDeCoでNASDAQ100を選ぶなら、楽天証券の「楽天・プラス・NASDAQ-100(0.198%)」かマネックス証券の「iFreeNEXT NASDAQ100(0.495%)」の2択です。コスト面では楽天が明確に有利です。ただしNASDAQ100はテクノロジー株集中型のため価格変動リスクが高めです。iDeCoは元本保証がなく60歳まで引き出せないため、リスクの取りすぎには注意が必要です。「全体の20〜30%程度をNASDAQ100、残りをオルカンやS&P500」という組み合わせが現実的な活用法です。
Q5. 口座開設後に商品を変更できる?
A. できます。iDeCoでは「配分変更」(今後の積立先を変える)と「スイッチング」(積み立てた資産を別の商品に移す)の2種類の変更が可能です。ただし頻繁に変更するより、長期で積み立て続けることが複利効果を最大化するコツです。
まとめ:3社の選び方を一言で言うと
- SBI証券:「迷ったらここ」加入者No.1・eMAXIS Slim最多・NISA口座をSBIで持っている人に最適
- 楽天証券:「楽天ユーザーならここ」楽天プラスが最安水準・iGrowで管理しやすい・楽天経済圏をフル活用
- マネックス証券:「ポートフォリオ診断で迷いたくないならここ」iDeCoポートフォリオ診断で自動提案・商品が27本に厳選されていて選びやすい
iDeCoは一度開設すると60歳まで口座を維持することになります。信託報酬の安さ・管理しやすさ・自分が使い続けられるか、この3点を総合的に判断して選びましょう。
節税額のシミュレーション(年収400万円のケース)は「iDeCo節税シミュレーション|年収400万円が月2.3万円積み立てると年間いくら得するか」で詳しく解説しています。また退職金との受取順序については「iDeCo受け取りと退職金の10年ルール【2026年改正】」も合わせて確認しておきましょう。
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