高配当・増配株のスクリーニング方法|証券会社ツールで優良銘柄を見つける条件設定の実践

スポンサーリンク
スクリーニング
スポンサーリンク

「高配当で、しかも将来も配当が増えていく『増配株』を自分で見つけたい」——そんなときに役立つのがスクリーニングです。証券会社のツールを使えば、何千もの銘柄から条件に合う増配株を一瞬で絞り込めます。

ポイントは「利回りの高さ」だけでなく「増配を続ける実力(増配余地)」を条件に組み込むこと。配当性向や財務の健全性をフィルターにかけることで、減配リスクの低い優良な増配株を見つけられます。

この記事では、増配株を見つけるスクリーニングの具体的な条件設定と、証券会社ツールでの実践手順を解説します。

免責事項
本記事はスクリーニングの考え方・手順を解説する情報提供を目的としており、特定銘柄の購入を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。
この記事のポイント

  • スクリーニングは証券会社のツールで条件絞り込みできる
  • 増配株は利回り+配当性向+連続増配年数で絞る
  • 配当性向が低い=増配余地が大きいのがカギ
  • 絞り込み後は減配歴・業績・有利子負債を必ず確認
  • 金利上昇局面では財務の健全性がより重要に
スポンサーリンク

1. スクリーニングとは?

スクリーニング(銘柄選別)とは、多数の銘柄の中から、自分の決めた条件に合うものを自動で絞り込むこと。証券会社の「スクリーナー」機能を使えば、配当利回りや配当性向などの数値条件を指定するだけで、該当銘柄を一覧で表示できます。

SBI証券・楽天証券・マネックス証券などのネット証券は、無料で高機能なスクリーニングツールを提供しています。増配株探しは、このツールの活用が出発点です。

2. 増配株を見つける「基本のスクリーニング条件」

増配株を絞り込むときの代表的な条件を整理します。これらを組み合わせて設定します。

条件 目安 狙い
配当利回り 3〜4%以上 高配当の入り口(高すぎは罠も)
配当性向 30〜50%以下 無理のない配当+増配余地
連続増配年数 3年以上 配当を増やし続ける姿勢
自己資本比率 40〜50%以上 財務の健全性(50%超は優良)
営業利益の成長 過去5年平均で増加傾向 利益が増えれば配当も増えやすい
時価総額 一定規模以上 倒産・流動性リスクを抑える
スクリーニング条件の一例
ある投資手法では「①配当利回り4%以上 ②配当性向35%以下 ③過去5年の営業利益平均成長率5%以上 ④時価総額5,000億円以上」という4条件で絞り込む例が紹介されています。条件は厳しくするほど候補が絞られ、緩めるほど候補が増えます。まずは緩めに設定し、徐々に絞るのがコツです。

3. 「増配余地」を見抜く最重要ポイント:配当性向

増配株スクリーニングで最も重要なのが配当性向です。配当性向とは「利益のうち配当に回す割合」で、この数値が低いほど『増配余地』が大きいと判断できます。

配当性向 増配余地の見方
30〜40% 余裕あり。今後の増配が期待しやすい
50〜70% 増配余地は限られる
80%以上 これ以上の増配は難しい。減配リスクも

利回りが同じ4%でも、配当性向30%の企業と80%の企業では「今後の増配しやすさ」がまったく違います。「利回りはほどほどでも、配当性向が低く、利益が伸びている」企業こそ、将来の増配で利回りが育つ有望株です。

4. 証券会社ツールでのスクリーニング実践

楽天証券「スーパースクリーナー」

楽天証券のスーパースクリーナーは、配当利回り・PER・自己資本比率・売上高営業利益率など多数の指標で絞り込める無料ツールです。ただし「連続増配年数」や「配当性向」での直接の絞り込みには対応していないため、これらを重視する場合は次の銘柄スカウターが適しています。

マネックス証券「銘柄スカウター」

マネックス証券の銘柄スカウターは、企業分析に強い無料ツール。スクリーニングで連続増配年数を条件設定でき、過去の配当推移や業績をグラフで確認できます。絞り込んだ後の「個別企業の深掘り」に特に役立ちます。

さらに、銘柄スカウターにある「10年スクリーニング」では、予想配当利回り・連続増配年数・配当性向・過去10年の営業利益成長率などを組み合わせて絞り込めます。「配当利回り3%以上+連続増配9期以上」といった増配株向けの条件設定が可能で、増配株スクリーニングには最も実用的なツールです。

スクリーニングの実践手順
1. 証券会社のスクリーナーを開く
2. 配当利回り(例:3.5%以上)を設定
3. 配当性向(例:50%以下)を追加
4. 連続増配年数(例:3年以上)を追加
5. 自己資本比率(例:40%以上)を追加
6. 表示された候補を一覧で確認し、次の章で個別精査

5. スクリーニング後に必ず確認する5項目

スクリーナーはあくまで「候補の絞り込み」。表示された銘柄は、次の5点を個別に確認してから判断します。

確認項目 見るポイント
①過去の配当推移 過去5年で減配していないか
②業績トレンド 売上・営業利益が安定または成長しているか
③有利子負債の推移 借入が膨らんでいないか(金利上昇局面で重要)
④利回りの妥当性 株価急落で見かけ上高くなっていないか
⑤セクター分散 同じ業種に偏っていないか
2026年は「有利子負債」の確認がより重要
金利上昇局面では、借入の多い企業は利払い負担が増え、利益が圧迫されて減配につながることもあります。スクリーニングで絞った後、有利子負債が過大でないか・自己資本比率が十分かを必ずチェックしましょう。

6. スクリーニングの注意点

  • 数字だけで決めない:スクリーニングは候補出し。最後は事業内容・将来性も見る
  • 条件を厳しくしすぎない:候補がゼロになる。まず緩めに設定して調整
  • 過去実績は将来を保証しない:連続増配でも今後減配の可能性はある
  • 分散を忘れない:1銘柄に集中せず、複数業種に分けて保有する

7. 見つけた増配株はNISAで非課税に

スクリーニングで見つけた増配株は、新NISAの成長投資枠で保有するのがおすすめです。配当には通常20.315%の税金がかかりますが、NISAなら非課税。増配で配当が増えるほど、非課税のメリットも大きくなります。

増配株×NISAは長期投資の好相性
増配株は長期保有で「取得価格に対する利回り(YOC)」が育つのが魅力。その配当をNISAで非課税で受け取れば、複利効率がさらに高まります。スクリーニング→NISAで保有、が増配株投資の王道です。

まとめ:条件で絞り、個別精査で仕上げる

ステップ やること
①条件設定 利回り・配当性向・連続増配・自己資本比率で絞る
②増配余地 配当性向が低く利益が伸びる企業を重視
③個別精査 減配歴・業績・有利子負債・分散を確認
④保有 新NISAで非課税にして長期保有

増配株のスクリーニングは、「利回り+配当性向+連続増配+財務の健全性」を条件に絞り込み、その後に個別精査で仕上げるのが基本です。特に「配当性向が低く、利益が伸びている」企業は、将来の増配で利回りが育つ有望株。証券会社の無料ツールを使えば、誰でもこの絞り込みができます。

大切なのは、スクリーニングの数字を鵜呑みにせず、減配歴や業績・財務を自分の目で確認すること。そして見つけた増配株は新NISAで非課税保有し、増えていく配当を長期でじっくり育てましょう。

増配株スクリーニングのチェックリスト

  • 配当利回り3〜4%以上を条件にしたか
  • 配当性向30〜50%以下(増配余地)で絞ったか
  • 連続増配年数を条件に加えたか
  • 自己資本比率・有利子負債で財務を確認したか
  • 絞り込み後に減配歴・業績を個別精査したか
  • 新NISAで非課税保有する計画か

関連記事:

コメント

タイトルとURLをコピーしました